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2026.10.12

【京都国立博物館】「源氏物語」の美と魅力が一堂に! 国宝の絵巻や貴重な写本が集結

特別展『源氏物語 王朝のかがやき』が11月29日(日)まで、京都国立博物館 平成知新館で開催されています。同館で『源氏物語』をテーマにした展覧会が開かれるのは51年ぶり。国宝6件、重要文化財28件を含む貴重な文化財など全144件が集結します。

■紫式部が生んだ名作、美術の世界でも輝く

平安時代に紫式部によって著された『源氏物語』は、宮廷を舞台に、光源氏や個性豊かな女性たちの人生模様を描いた、日本文学を代表する王朝物語です。「世界最古の長編小説」ともいわれ、国内外で今なお読み継がれています。その魅力は、文字でつづられた物語の世界だけにとどまりません。時代を超えて多くの人々を魅了し、絵画や工芸品など、さまざまな美術作品の題材にもなってきました。

同展では、物語の場面やモチーフを表した絵画や工芸品をはじめ、本文を書き写した写本や注釈書、さらには芸能や大衆文化へと広がった『源氏物語』の世界を紹介します。

見どころの一つが、現存最古の源氏絵として知られる「源氏物語絵巻」。海外の博物館が所蔵する画帖や、『源氏物語』をモチーフにした意匠が施された婚礼調度品なども並びます。物語の名場面がどのように絵画や工芸へと姿を変えてきたのか、華やかな王朝文化の世界に浸れます。

■「定家本」全5帖が初めて勢ぞろい

特別展「源氏物語 王朝のかがやき」会場写真(京都)  《源氏物語図扇面貼交屛風》(広島・浄土寺蔵)の前にて

写本に注目するなら、11月3日(火・祝)~15日(日)の期間限定展示も見逃せません。小倉百人一首の編者として知られる藤原定家らによる写本「定家本」として、現在確認されている全5帖が一堂に会します。5帖すべてが同時にそろうのは今回が初めてです。

紫式部が著した『源氏物語』は、手作業による書写が繰り返されるなかで、写本ごとに本文が少しずつ異なるようになりました。定家本は、そうした数ある写本のなかでも特に質が高いとされ、現代の読者が親しんでいる本文の源流となっています。

千年の時を超えて受け継がれてきた物語。その本文がどのように伝えられてきたのか、貴重な写本を通してたどることができます。

■音声ガイドの塩野瑛久が内覧会に登場

(左から)塩野 瑛久(俳優)、トラりん(京都国立博物館公式キャラクター)※敬称略

音声ガイドのナビゲーターを務めるのは、俳優の塩野瑛久さん。10月5日の内覧会に出席し、「音声を聞きながら、見ていただければ」と来場者に呼びかけました。

 チケットは一般2200円、大学生1200円、高校生700円。特別展『源氏物語 王朝のかがやき』は、11月29日(日)まで開催されます。

美しい絵画や工芸品を眺めるもよし、貴重な写本から物語の伝承をたどるもよし。『源氏物語』をよく知る人も、これから触れてみたい人も、千年を超えて輝き続ける名作の奥深い世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。