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広瀬アリスが語った「生きる理由」 『沖晴くんの涙を殺して』舞台挨拶で本音
映画『沖晴くんの涙を殺して』の公開記念舞台挨拶が10月3日、TOHOシネマズなんば(大阪市中央区)で開かれ、主演の広瀬アリスさんと矢崎仁司監督が登壇しました。映画を見終えたばかりの観客を前に、作品への思いや撮影の裏話を語り、会場は笑いに包まれました。
額賀澪さんの同名小説を実写映画化した同作。末期がんを患い、余命1年を宣告されて故郷の瀬戸内に戻ってきた音楽教師・踊場京香(広瀬さん)が、幼少期の津波で「喜び」以外の感情を失った高校生・志津川沖晴(木戸大聖さん)と心を通わせることで、「どう生きるか」をひたむきに見つめていく、切なくも温かな人生賛歌です。

上映後、ロングヘアをばっさり切った広瀬さんが登場すると、「阪神タイガースの優勝がかかる大事な日にお集まりいただき、ありがとうございます」と大阪らしい一言であいさつ。客席から寄せられた質問に答えるQ&Aでは、笑いあり、撮影秘話ありの和やかなトークを繰り広げました。
■広瀬アリス「私はこの仕事を辞めたらほぼ死ぬ」

「広瀬さんにとって、生きる理由とは?」。客席から飛び出したのは、いきなり深い質問です。広瀬さんは「(飼っている)ワンちゃんのためにも命を懸けて仕事をしています」とキッパリ。さらに、「私はこの仕事を辞めたらほぼ死ぬと思っています」と、仕事への強い思いを明かしました。

自身について「感情を言葉にすることがとても苦手」と語り、「我慢すれば何とかなると思ってきた」と振り返った広瀬さん。一方で、意思疎通が少ないことでけんかになってしまうこともあるといい、「できるだけ言いたいことは言うようにしています」と明かしました。「ただ、言うタイミングや言葉は選びます。言うことによって、時には人を傷つけてしまうこともあると思いますが、言うことも愛情の一つだと思っています」
言葉を選びながらも、自分の思いはきちんと伝える。広瀬さんのまっすぐな人柄がにじむコメントに、会場も静かに耳を傾けました。

矢崎監督も「映画をやっていないと死んでますね」と即答。「生きていると広瀬さんみたいな素晴らしい人に会えるから、それで十分だな」と、映画への思いをしみじみと語りました。
■「2人の自分」を持っている?オンとオフの切り替え術
撮影直前まで共演者らとワイワイ盛り上がっていても、本番が始まるとスッと役に入るという広瀬さん。そんなオンとオフの切り替えの早さについても質問が寄せられると、広瀬さんは、「常に普段の自分と役の自分という2人の自分を持っているから、いつでも切り替えられるんです」と、にっこり。すると矢崎監督は、「その切り替えの早さが、広瀬さんを好きな理由の一つ」と絶賛。広瀬さんへの信頼をのぞかせました。
■広島ロケは「火傷しそうなほど暑かった」

同作では、広島で大規模なロケを敢行。撮影中に大変だったことを聞かれると、広瀬さんが挙げたのは、なんと「広島の暑さ」。「冒頭の病院の屋上のシーンは、膝や手をついたら火傷をしそうなほど暑かったので、大変でした」と振り返りました。広島の美しい景色を背景に歩くシーンも多かったそうで、「暑い中いっぱい歩いたので、ちゃんと(映画で)使ってもらえてホッとしました」と笑顔を見せました。
■「音楽を聴くように」何度でも楽しんで

最後に矢崎監督は、「音楽を聴くように何回も映画を観にきて、素敵な登場人物に会いに来てもらえたら」と作品への思いを語りました。広瀬さんも「観れば観るほどたくさんの感情に出合え、学ぶことが多い作品だと思っています。何度でも京香や沖晴くんに会いに来てください」と呼びかけました。
映画『沖晴くんの涙を殺して』は、全国の映画館で上映中です。
text & photo by 神戸なぎさ


