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2026.10.13

はるな愛、実母に演技の感想を聞くと…? 映画『となりのとらんす少女ちゃん』

映画『となりのとらんす少女ちゃん』の先行試写会が10月13日、大阪市北区の映画館で開催され、主演の中川未悠さん、タレントのはるな愛さん、東海林毅監督が登壇しました。会場には、はるなさんの母親やショーパブ時代の友人、自称平均年齢72.5歳の女性アイドルグループ『オバチャーン』のメンバーも駆けつけ、にぎやかな雰囲気に。作品の見どころや撮影秘話、家族への思いを語りました。

同作は、トランスジェンダー当事者のとら少さんによる短編漫画集の一編「未来から来たとらんすちゃん」を映画化したもの。周囲との違和感を抱き始めた中学生のユウタ(高橋蒼太)が、未来からやってきた10年後の自分・ユウカ(中川)との対話を通して、自分らしい生き方を探していく物語です。はるなさんは、ユウタとユウカの母親・ケイコを演じます。

■はるな愛、応援団の濃さに「負けたらあかん!」

客席には、はるなさんの母親や友人たちが集結。顔なじみの面々を前に、はるなさんは「もう客席がすごすぎて、クセ強ですよね、やっぱり。負けたらあかんと思いました」と笑いを誘いました。

東海林監督によると、原作者のとら少さんは西成生まれの西成育ち。ゆかりのある場所で撮影したいと考え、鶴見橋商店街で何度もロケハンを重ね、地元の人たちと交流しながら今年1月に撮影をしたといいます。中川さんは「すごく寒かった印象です。福島での撮影は室内のシーンが多かったんですが、大阪はほとんど外だったので、ユウタくんやマサキくん(竹内大騎さん)と一緒に凍えながら撮影していました」と振り返ります。

一方、はるなさんは西成での撮影には参加しておらず、南相馬での撮影に参加。「大阪の下町を切り取って、みんなに観てもらえる。一人の人間の人生を観てもらえるという意味では、こんなにあったかくて、いろんなことがあって……。大阪でよかったなと思います」と作品への思いを語りました。

■「悲しい話だけじゃない」笑って楽しめるLGBTQ映画に

東海林監督は、LGBTQを題材にした作品について「真面目でシリアスなものや、悲しいお話が多い印象がありました。僕自身もLGBTQの一員として、もっと明るい話がないかなと思っていたところで、この作品に出会いました」と映画化のきっかけを説明しました。

ユウカ役の中川さんは、トランスジェンダー当事者であることに加え、関西弁を自然に話せることやコメディーの演技力を評価され、主演に抜てきされました。脚本を読んだときの印象について、中川さんは「関西丸出しのセリフがあって、SFコメディーでファンタジー。でも、どこかに温かい家庭愛もある。こういう、LGBTQを題材にしたホッとできる作品には、今まで出会ったことがないなと思いました」と話しました。

■はるな愛さん、母親役に自身の母を重ねて

はるなさんは、東海林監督の前作『片袖の魚』の上映イベントで交流したことをきっかけに、母親役のオファーを受けました。

「子どもを持つ母親になりたかったので、最初は『私に!?』とうれしかった半面、できるかなとも思いました。子どもを育てたことがないので、どうしようと思ったとき、やっぱり自分のお母さんを思い出したんです」。自身の母親を思い浮かべながら、どんなことがあっても笑顔で見守る母親像を意識して演じたといいます。「子どもはどうなるんだろう、親はずっと不安かもしれない。でも、不安があっても優しく見守りたいなと思いました」と役への思いを明かしました。

中川さんも「撮影中もずっとお母さんでした。『となとら』チームのみんなが、もっとはるな愛さんを好きになったと思います」と撮影を振り返りました。

この日は、はるなさんの実母も客席で映画を鑑賞。はるなさんから感想を尋ねられると、「最後、自分らしく生きることになって、とてもよかった」と温かな言葉を送りました。続けて、はるなさんが「私の演技はどうやった!?」と尋ねると、母親は言葉に詰まる場面も。すかさず、はるなさんが「あんまりやね」と自虐的に締めくくり、会場は笑いに包まれました。

■「となりの出来事」として考えるきっかけに

最後にはるなさんは、「タイトルにもあるように、となりの出来事だと思うんです。それぞれの家庭に事情があって、将来どんな人生を生きるかはみんな違います。この作品を観て、いろんな話ができるきっかけになれば。誰もが自由に生きられる未来を願っています」とコメント。中川さんも「家族の愛や絆を再確認できる作品です。青春時代にはたくさん悩んだけれど、皆さんに支えられて今の自分がいるんだと、改めて気づきました。未来は自分で切り開いていくものなんだと感じてもらえたらうれしいです」と語りました。

映画『となりのとらんす少女ちゃん』は、関西では、11月27日(金)より大阪・阿倍野のあべのアポロシネマや京都・出町柳の出町座、11月28日(土)より大阪・十三の第七藝術劇場や神戸・元町の元町映画館で公開。